動画のための音楽入門 - Artlist Blog
動画のための音楽入門 動画のための音楽入門 動画のための音楽入門 動画のための音楽入門 動画のための音楽入門

ハイライト

音楽は映像に命を吹き込みます。だからこそ、時間をかけて動画に適したBGMを選ぶべきです。
好きな曲ならなんでも動画に追加できるわけではありません。著作権がありますので、使用したい楽曲のライセンスを取得する必要があります。
ロイヤリティフリーの音楽を動画に使用する方法が、最も選択肢が豊富でコストパフォーマンスに優れているでしょう。

目次

動画に適したBGMを選ぶことは、クリエイティブなプロセスにおいて重要です。まず、音楽の種類によって、動画の見た目や雰囲気が一変します。音楽はシーンを演出し、映像以上に何か深いものを視聴者に伝えることができます。さらに、良いオーディオなしでは、視聴者の注目を失う可能性が高くなります。サウンドは、映像と同じくらい、あるいはそれ以上に重要です。最後に、気に入ったトラックをただ使えばいいというわけではありません。動画のBGMに何を選ぶにしても、使用には何らかの許可が必要です。

今回は、なぜ許可が必要なのか、ライセンスと呼ばれる様々な許可の形式はどのようなものなのか、なぜわざわざ動画に適した音楽を選ぶ価値があるのかについて説明します。

なぜ動画に自分が好きな音楽を使えないのですか?

誰かが本を書いたり、写真を撮ったり、何らかの作品を創作した場合、その著作権は作品制作者に帰属します。第三者が制作者の作品を何らかの形で利用したいと思った場合、著作権者はその選択を判断して、料金を請求することができます。(著作権者はコピーを作る権利を保持する人を選択できます)。これらのルールは、小説、詩や絵画と同じように音楽にも適用されます。著作権の背景にある考え方は、人々が自分の創作物から利益を得られるようにすることで、芸術的革新を促すというものです。

著作権は、制作者が作品を創作した瞬間から、死後70年間続きます。音楽の場合、さらに複雑なことが起こる可能性もあります。音楽そのものは著作権で保護されていないかもしれませんが、オリジナルの演奏には著作権があります。つまり、クロード・ドビュッシーの「月の光」の著作権は切れていますが、2018年春のハレ管弦楽団の演奏は著作権保護されているということです。もしあなたがその録音を動画に使い、YouTubeで共有したとしても、クロード・ドビュッシーの相続人はあなたを著作権侵害で追及することはできませんが、ハレ管弦楽団は著作権を主張することができます。

ある曲が著作権で保護されているかどうかを知る方法について考えているのであれば、その曲は著作権で保護されていると考える方がよいでしょう。必ずしも、その曲を使えないということではありませんが、誰が著作権を所有しているかを確認し、その曲を使うためのライセンスを購入するか、交渉する必要があります。

音楽を無断で使用するとどうなるのですか?

YouTube、Vimeo、Facebookなど、メジャーな動画共有プラットフォームでは、著作権者が自分のコンテンツを無断で使用されたと通報する際の手順は若干異なりますが、非常に似ています。

742

著作権者が、あなたが許可なく動画で音楽を使用している可能性があると疑った場合、著作権者はYouTube、Vimeo、Facebookなどのプラットフォームに削除通知を提出することができます。削除通知は、著作権者の主張を記載し、その主張が認められることを要求する法律文書です。この場合、管理サイトは、問題とされる動画を削除し、あなたに通知を発行します。これはしばしば「copyright strike(著作権侵害)」と呼ばれます。削除通知が誤って発行されたと判断した場合は、必要な情報を提供して異議申し立てを提出すれば、動画は元に戻るはずです。

著作権で保護された素材を許可なく動画に繰り返し使用する人は、管理者サイトによってアカウントが停止させられる可能性があります。それらのほとんどは、「3ストライクでアウト」ポリシーで機能しています。

またYouTubeは、コンテンツIDの申し立てと呼ばれるシステムでサイトを運営しているのも注目です。この場合、著作権者が著作権侵害者と合意に達し、動画を完全に削除するのではなく、著作権者が動画から利益を得られるようにします。著作権主張については、著作権主張に関する記事がありますので、そちらをご覧ください。

では、動画にどのような音楽を使えるのですか?

少し難しく聞こえるかもしれませんが、ご心配なく!法律に違反することなく、動画に音楽を入れる方法は多数あります。ここでは、無料で使用できる音楽と有料のライセンスについて、また、様々なライセンスの意味とおすすめの選択肢について説明します。

動画用の無料音楽はどのように探しますか?

予算が限られている場合、完全に無料で使える動画用音楽をお探しの方も多いでしょう。そのような場合は、パブリックドメインの音楽やクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されている音楽を使うことができます。

パブリックドメインの音楽は、楽曲の著作権が消滅しているため、作曲者の許可なしで演奏や録音が可能な音楽です。理論的には、パブリックドメインの音楽は大量にありますが、著作権切れの音楽が録音されている可能性は低いということです。しかし、世の中には完全に無料でパブリックドメイン内の音楽をダウンロードできるサイトがあります。まずは、The Free Music Archive、MusOpen、SoundBibleなどがおすすめのサイトです。

788

パブリックドメインの音楽は、その性質上、非常に古いものや宗教的なものが多く、動画には合わないかもしれません。しかし、プロジェクトによってはピッタリの音楽が見つかるかもしれません。クリエイターの中には、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで音楽を公開している人もいます。その場合は、もっとコンテンポラリーな音楽を動画のBGMとして無料で入手することができます。

クリエイターがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで作品を公開している場合、使用料を支払うことなく利用することができますが、一定の条件を満たす必要があります。例えば、一部のライセンスでは、音楽をリミックスおよび改変して商業的に使用することができますが、オリジナルのクリエイターの帰属を表示する必要があります。他のライセンスでは、作品の改変や商用利用は許可されず、さらに、クリエイターの帰属を表示する必要があります。予算が限られていて、YouTube動画に非著作権の音楽が必要な場合、クリエイティブ・コモンズを利用するのがよいでしょう。しかし、動画に最も合った音楽が必要な場合は、ストック音楽を含む有償のライセンスオプションを検討するのが一番です。

ロイヤリティフリーの動画用音楽

動画に有料の音楽を使用する場合、一般的に2種類の音楽ライセンスがあります。1つ目はライツマネージドで、「ニードルドロップライセンス」とシンクロライセンスに分かれます。ニードルドロップライセンスは、ラジオで再生される場合のライセンスですので、ここでは気にする必要はありません。シンクロライセンスは、例えば、Taylor SwiftのShake It Offのような商業的にリリースされたトラックを、映画、広告、テレビ番組、ビデオゲーム、その他あらゆるタイプのオーディオビジュアル制作の一部として使用したい場合のライセンスです。これは、おそらく高額な選択肢になり、大規模な予算で制作するのでない限り現実的ではありません。

最良の選択肢は、ほぼ確実にロイヤリティフリーの音楽ライセンスです。この場合、定額料金を支払って、動画で使用できるトラックのライセンスを取得します。このタイプのロイヤリティフリー音楽は、通常、動画のBGMのために特別に制作され、Artlistのようなライブラリから入手できます。

音楽を購入する場所によって、ライセンスの条件は多少異なります。例えば、ライセンスによっては、トラックを使用できる場所が制限されていたり、時間制限があったりする場合があります。したがって、ニーズに合っているかどうかを確認することが必須です。

用語について簡単に説明します。「著作権フリー音楽」は、パブリックドメインの音楽、著作権切れの音楽、あるいは無料の非著作権音楽とは異なります。 著作権フリー音楽は、ロイヤリティフリー音楽の別の用語です。これは重要なことです。なぜなら、著作権フリー音楽を使用するにはライセンスを購入する必要があり、そうしなければ著作権侵害の申し立てに直面することになるからです。

Artlistのライセンスはなぜおすすめなのですか?

YouTube動画用のロイヤリティフリー音楽を含む、動画用のロイヤリティフリー音楽を探している場合、Artlist以外に目を向ける必要はないと思います。

まず、Artlistのライブラリには数千のロイヤリティフリー楽曲が用意されており、ダウンロードして、あらゆるタイプのビデオプロジェクトに使用できます。Twitch配信用の音楽 が必要ですか?Artlistにお任せください。映像に限りません。ポッドキャストを配信している、またはこれからポッドキャストを始めようと考えている場合、Artlistの音楽ライセンスでカバーできます。

次に、Artlistのライセンスはわかりやすく、オールラウンドです。Artlistのサブスクリプションは、無制限のダウンロードと、登録者としてダウンロードした音楽を使用したあらゆるプロジェクトの生涯補償を提供します。Artlistの音楽は、世界中で商業的に使用できます。動画のBGMとポッドキャストで同じ曲を使用するために、別々のライセンスを購入する必要はありません。1つのライセンスで両方をカバーします。5年後にライセンスを更新することを覚えておく必要はありません。ライセンスは永久に有効です。

Artlistのサイトは本当に使いやすく、動画用音楽を検索するにしても、インスピレーションを得るために聴くにしても、ナビゲーションが簡単です。

音楽は動画にどのように影響しますか?

音楽は動画のイメージに大きな影響を与えるので、音楽なしで動画を作ることはおすすめしません。まず、音楽は視聴者に深い感動を与え、ストーリーをより効果的、かつ没入的に伝えるのに役立ちます。音楽は、視聴者を異なる時間や場所に連れて行き、さまざまな感情や感受性を刺激することができます。音楽には、シーンを設定したり、クライマックスへと盛り上げたり、決定的なブレイクポイントとして機能する能力があります。

さらに、名作サウンドトラックは、映画や広告を人々の意識に深く浸透させることができます。動画を忘れられないものにするのは、ビジュアルだけでなく、オーディオも重要なのです。

ここでは、音楽が動画に与えるさまざまな効果を一部ご紹介します。

感情を高める

Artlist Blog Artlist Blog Artlist Blog Artlist Blog Artlist Blog

ポルシェの「The Racer」動画では、作品全体を通して感情を高めるために音楽が使用されています。ノスタルジー、野心、挫折、忍耐を経て、成功というクライマックスへと向かう旅へと導きます。音楽は圧迫感を与えず、ストーリーを損なうこともありません。その代わり、最初から最後まで、感情を解放するポイントに達します。

激しさを加える

迷路の中を追いかけるシーンだけでは物足りないかのように、足音に合わせた強いビートの音楽とクリエイティブな演出カットを加えることで、ニューバランスの「Freeze 3」の動画の激しさが増しています。中盤の手前で、限定的なボーカルが動画に新鮮さをもたらしている点にも注目。このような設定にもかかわらず、実際にはこの動画には脅威は一切なく、音楽が盛り上がりを維持するのに役立っています。

コメディー効果

Ryan Reynoldsさんの「Bottle Cap Challenge」の動画は、音楽をコメディー効果的に使い、視聴者の予想を裏切るストーリーになっています。まず、穏やかなピアノの音は、最初のロマンティックで探索的な動画の雰囲気には合っていますが、暴力的な結末とは対照的です。それに加えて、これはボトルの話。人間や動物についてのストーリーであれば、このようなことは予想できるかもしれません。でもボトル?すべてが予想外であり、おもしろく、音楽はそのための重要な要素として機能しています。

シネマティックな仕上がりにする

「See the Bigger Picture」 の動画を制作する際、DJIは美しく爽快な動画を、映画のように見せ、感じさせるように努力しました。音楽が映像を圧倒していません。ビートはカットと同調しています。音楽はクライマックスへと盛り上がり、その後に音楽の雰囲気が変わることで、映像がより引き立ち、ストーリーに溶け込みます。

文化的要素を加える

Nike Insiders – Episode 2を見ると、1分あたりで音楽に変化があり、ストーリーに文化的な変化をもたらしています。適切かつ繊細に使用すれば、映像だけの場合よりも、音楽は効果的に文化的要素をストーリーに加えることができます。

まとめ

動画は視覚だけではない、ということをお忘れなく。視聴者の聴覚を刺激することも重要です。音楽は、ストーリーテリングに計り知れない付加価値を与え、あなたの作品を視聴者にとってより意味のあるものにします。動画に適したBGMを見つけるには、時間をかける価値があります。そのサウンドが、良い映像を素晴らしい映像にアップグレードしてくれるでしょう。

Was this article helpful?
YesNo

この記事はお役に立ちましたか?

この記事のライターについて

Danielaはイギリス在住のライター・エディターで、2010年からは写真家としても活動しています。今まで3冊の本を執筆し、2つのウェブサイトでエディターを務め、オンライン・オフラインで数千の記事を書いてきました。また、写真を学べるPhotocritic Photography Schoolというオンラインスクールの運営もしています。
Daniela Bowkerの記事をもっと見る

最近の投稿